医師国家試験は、8割を取らないといけない必修問題、6割から7割程度を取らないといけない一般問題、臨床実地問題で構成されており、結構高い割合で得点しなければならないので、難易度が高い試験のように見えます。
ですが、国家試験の合格率を見るとそうでもないようです。
少なくとも試験を受験した人が合格する割合は、およそ9割。(新卒者に限ると93%程度)
受験さえすることができればかなりの確率で、国家試験に合格することができる試験です。
医学部医学科できちんと勉強し卒業できさえすれば、
国家試験に合格するのはさほど難しくないようです。
新卒の合格率は高いですが、既卒となるとその合格率は、ガクンと下がります。
新卒の合格率が9割以上(約93%)なのに対し、既卒の合格率は6、7割と、その差は歴然。
試験年度(試験実施) | 試験回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
平成25年度(平成26年実施) | 第108回 | 7,749 | 7,275 | 93.9% |
平成24年度(平成25年実施) | 第107回 | 7,742 | 7,205 | 93.1% |
平成23年度(平成24年実施) | 第106回 | 7,590 | 7,129 | 93.9% |
平成22年度(平成23年実施) | 第105回 | 7,723 | 7,151 | 92.6% |
平成21年度(平成22年実施) | 第104回 | 7,701 | 7,147 | 92.8% |
平成20年度(平成21年実施) | 第103回 | 7,629 | 7,234 | 94.8% |
平成19年度(平成20年実施) | 第102回 | 7,519 | 7,101 | 94.4% |
平成18年度(平成19年実施) | 第101回 | 7,716 | 7,120 | 92.3% |
平成17年度(平成18年実施) | 第100回 | 7,689 | 7,219 | 93.9% |
平成16年度(平成17年実施) | 第99回 | 7,545 | 7,038 | 93.3% |
平成15年度(平成16年実施) | 第98回 | 7,620 | 7,077 | 92.9% |
平成14年度(平成15年実施) | 第97回 | 7,709 | 7,304 | 94.7% |
平成13年度(平成14年実施) | 第96回 | 7,831 | 7,387 | 94.3% |
平成12年度(平成13年実施) | 第95回 | 7,432 | 7,017 | 94.4% |
平成11年度(平成12年実施) | 第94回 | 7,552 | 6,258 | 82.9% |
平成10年度(平成11年実施) | 第93回 | 7,782 | 6,799 | 87.4% |
試験年度(試験実施) | 試験回 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
---|---|---|---|---|
平成25年度(平成26年実施) | 第108回 | 883 | 545 | 61.7% |
平成24年度(平成25年実施) | 第107回 | 827 | 491 | 59.4% |
平成23年度(平成24年実施) | 第106回 | 931 | 559 | 60.0% |
平成22年度(平成23年実施) | 第105回 | 888 | 535 | 60.2% |
平成21年度(平成22年実施) | 第104回 | 746 | 391 | 52.4% |
平成20年度(平成21年実施) | 第103回 | 799 | 434 | 54.3% |
平成19年度(平成20年実施) | 第102回 | 1,016 | 632 | 62.2% |
平成18年度(平成19年実施) | 第101回 | 857 | 415 | 48.4% |
平成17年度(平成18年実施) | 第100回 | 913 | 523 | 57.3% |
平成16年度(平成17年実施) | 第99回 | 950 | 530 | 55.8% |
平成15年度(平成16年実施) | 第98回 | 819 | 380 | 46.4% |
平成14年度(平成15年実施) | 第97回 | 842 | 417 | 49.5% |
平成13年度(平成14年実施) | 第96回 | 888 | 494 | 55.6% |
平成12年度(平成13年実施) | 第95回 | 1,834 | 1,357 | 74.0% |
平成11年度(平成12年実施) | 第94回 | 1,382 | 807 | 58.4% |
平成10年度(平成11年実施) | 第93回 | 910 | 510 | 56.0% |
新卒では、毎年7,500人以上の受験生が受験しているのに対し、そのほとんどが合格しており、
既卒では、1,000人弱程度の受験に対して、6,7割程度の合格、
新卒と比較して既卒には厳しい数字が結果として表れています。
国家試験は、合格率が示しているとおり、卒業できればかなりの確率で合格できるようですが、
それより、医学部医学科に入るほうが難易度が高いです。
(一般的に日本では医学生というと、難関を突破した頭がいい人たちと思われます。)
医学部医学科の中でも、学費や偏差値、医師国家試験合格率にもかなりの差があるため、
合格率の実績が高い大学や、学費が安い国公立大学に、より人気が集まり難易度がアップします。
学費に関して言えば、国公立平均350万円、私立平均3300万円で、総額で約10倍の差があり、
私立大より国公立大の医学部のほうが、一部例外を除いて難易度が高いことが多いです。
(伝統がある私大医学部は学費が比較的安く、合格率実績も高く、偏差値も高い。)
偏差値でいうと、最低でも65以上ないと厳しいでしょう。
より合格率が高いなどの実績が高い医学部ですと、70ないしはそれ以上が必要です。
国公立の医学部は他学部と比較して、滑り止め扱いされない確率が相当高く、
定員も100名前後のため、補欠合格が他学部より少ないのも難易度が上がる要因でしょう。
これらの条件下で同年代のトップクラスと競い合うということで、浪人が当たり前のように存在します。
また医師を目指すのは高校生だけではなく、社会人も少なくありません。
ここ最近の不況から、安定している医師へと進路を変更する社会人が増えてきています。
こういう社会人が参入することで、倍率もあがり、医学部医学科に入る難易度は、
国家試験の難易度より高いでしょう。
これらの難関を超えた人たちがそろった医学科ですので、
国家試験の合格率が高くなるのは当然かもしれません。
しっかり勉強していれば、卒業することはそれほど難しいことはないでしょうが、
成績が悪かったり、国家試験に合格する確率低いとみなされた場合、
国家試験を受験させてもらえずに留年する場合が一定数あるようです。
医師国家試験の合格率が高いのは、卒業試験ではねられた学生の国家試験受験の受け控えによってということが少なからずあるということで、卒業試験も関門の一つということになります。
要は、受験資格を得るまでのほうが難しいということです。
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