第９５回からの既卒者の医師国家試験平均合格率（対受験者）のランキングです。

新卒既卒を合わせた全体のランキングはこちら、
新卒者のみのランキングはこちらです。

ここ数年間の新卒者に限った平均合格率のランキングトップは、
筑波大学医学群医学類、
順天堂大学医学部医学科、
自治医科大学医学部医学科で、通算平均100%です。
平均して統計的に、毎年受験者のほぼ全員が合格している結果が出ています。

自治医科大学は、全体でも新卒でもトップです。
自治医科、順天堂、筑波はどのカテゴリでも高い合格率となっています。

以下、川崎医科大学、東邦大学、防衛医科大学校、東京医科歯科大学、東京医科大学、山形大学などが続きます。

全体や新卒と違って、既卒では受験者数が少ないのでランキングが大きくかわりますが、
防衛医科大、東京医科歯科大、山形大などは、どのカテゴリでも高い合格率です。

ランキング上位校のほとんどが毎年のようにその年の既卒平均合格率を超えておりますが、
全体、新卒と違い、既卒のみ高い合格率の大学もあります。

トップ大学は、平均的に全員合格しています。
年によってそうではないこともありますが、ほとんどの場合受験するがほぼ全員合格している統計がでています。

既卒の通算平均合格率は、およそ63.6％です。

既卒者の約64％の人が合格する試験というのがわかりますが、この数字を上回っている医学科は、
３２校（全８０校）で、 ４割の大学が平均を上回っていることになります。

新卒を含めた全体の通算平均合格率が89.7％ですので、既卒の合格率がだいぶ低い結果となっています。
つまり、医師国家試験は、既卒者に合格しにくい試験ということがわかります。
（あくまで全体や新卒と比較して）

平均合格率を上回っている大学は、国立が１５校（全４３校）、公立が６校（全８校）、私立が１４校（全２９校）です。

国立は約３５％、公立は約７５％、私立は約４８％の大学が、通算平均合格率を超えている結果となりました。

下位層は、新卒と違い、国立のそれも偏差値の高い国立が合格率が低い結果となっています。

既卒大学医学部別　通算平均合格率ランキング

順位	大学名	受験者数	合格者数	合格率 (対受験者)
	筑波大学医学群	4	4	100%
	順天堂大学医学部	3	3	100%
	自治医科大学医学部	2	2	100%
４	川崎医科大学医学部	20	16	80.0%
５	東邦大学医学部	13	10	76.9%
６	防衛医科大学校医学教育部	4	3	75.0%
６	東京医科歯科大学医学部	4	3	75.0%
８	東京医科大学医学部	14	10	71.4%
８	山形大学医学部	7	5	71.4%
８	群馬大学医学部	7	5	71.4%
１１	佐賀大学医学部	10	7	70.0%
１１	旭川医科大学医学部	10	7	70.0%
１３	藤田保健衛生大学医学部	18	12	66.7%
１３	岩手医科大学医学部	15	10	66.7%
１３	弘前大学医学部	9	6	66.7%
１３	富山大学医学部	9	6	66.7%
１３	岡山大学医学部	9	6	66.7%
１３	香川大学医学部	9	6	66.7%
１３	昭和大学医学部	9	6	66.7%
１３	日本大学医学部	9	6	66.7%
１３	滋賀医科大学医学部	6	4	66.7%
１３	札幌医科大学医学部	6	4	66.7%
１３	福島県立医科大学医学部	6	4	66.7%
１３	名古屋市立大学医学部	6	4	66.7%
１３	大阪市立大学医学部	6	4	66.7%
１３	和歌山県立医科大学医学部	6	4	66.7%
１３	東京慈恵会医科大学医学部	6	4	66.7%
１３	横浜市立大学医学部	3	2	66.7%
既卒公立大学　対受験者　通算平均合格率　66.7％ライン
２９	聖マリアンナ医科大学医学部	14	9	64.3%
３０	宮崎大学医学部	11	7	63.6%
３０	山梨大学医学部	11	7	63.6%
３０	愛媛大学医学部	11	7	63.6%
既卒大学医学部別　対受験者　通算平均合格率　63.6％ライン
３３	東京大学医学部	8	5	62.5%
３３	京都府立医科大学医学部	8	5	62.5%
３５	高知大学医学部	13	8	61.5%
３５	山口大学医学部	13	8	61.5%
３７	愛知医科大学医学部	18	11	61.1%
３７	兵庫医科大学医学部	18	11	61.1%
３９	産業医科大学医学部	10	6	60.0%
既卒私立大学　対受験者　通算平均合格率　60.0％ライン
既卒国立大学　対受験者　通算平均合格率　60.0％ライン
４０	福岡大学医学部	24	14	58.3%
４０	信州大学医学部	12	7	58.3%
４０	金沢大学医薬保健学域	12	7	58.3%
４０	島根大学医学部	12	7	58.3%
４０	九州大学医学部	12	7	58.3%
４５	東海大学医学部	19	11	57.9%
４５	獨協医科大学医学部	19	11	57.9%
４７	金沢医科大学医学部	26	15	57.7%
４８	久留米大学医学部	21	12	57.1%
４８	鹿児島大学医学部	14	8	57.1%
４８	浜松医科大学医学部	7	4	57.1%
４８	三重大学医学部	7	4	57.1%
５２	千葉大学医学部	9	5	55.6%
５２	新潟大学医学部	9	5	55.6%
５２	大阪大学医学部	9	5	55.6%
５２	広島大学医学部	9	5	55.6%
５６	秋田大学医学部	11	6	54.5%
５６	鳥取大学医学部	11	6	54.5%
５６	徳島大学医学部	11	6	54.5%
５６	大分大学医学部	11	6	54.5%
６０	埼玉医科大学医学部	15	8	53.3%
６１	杏林大学医学部	13	7	53.8%
６１	関西医科大学医学部	13	7	53.8%
６３	近畿大学医学部	19	10	52.6%
６４	帝京大学医学部	30	15	50.0%
６４	琉球大学医学部	18	9	50.0%
６４	北里大学医学部	16	8	50.0%
６４	長崎大学医学部	16	8	50.0%
６４	大阪医科大学医学部	14	7	50.0%
６４	東京女子医科大学医学部	14	7	50.0%
６４	日本医科大学医学部	12	6	50.0%
６４	福井大学医学部	12	6	50.0%
６４	北海道大学医学部	10	5	50.0%
６４	奈良県立医科大学医学部	10	5	50.0%
６４	慶應義塾大学医学部	6	3	50.0%
７５	熊本大学医学部	15	7	46.7%
７６	神戸大学医学部	9	4	44.4%
７７	岐阜大学医学部	7	3	42.9%
７７	名古屋大学医学部	7	3	42.9%
７９	東北大学医学部	13	5	38.5%
７９	京都大学医学部	13	5	38.5%
	平均	11	7	63.6%

既卒に限った国立、公立、私立大学別では、公立大学医学部の対受験者通算平均合格率が一番高く、66.7%でした。

国立大学が60.0%、私立大学が60.0%です。

公立大学は、全体、新卒でも一番高い合格率でしたので、公立大学医学部は国家試験を突破しやすい大学と言って過言はないでしょう。

さらにデータが示す通り、既卒の受験者数を見て、新卒でパスしている数が多いのはどこか、より多く不合格になっているのはどこかがよくわかるかと思われます。

国立公立私立大学別通算平均合格率ランキング(対受験者)

順位	大学名	受験者数	合格者数	合格率 (対受験者)
	公立大学	6	4	66.7%
２	国立大学	10	6	60.0%
３	私立大学	15	9	60.0%